集計方法
標本
ClickFlowでは、次の方法でログ・ファイルから必要な情報を取り出し、統計の標本としています。
これらの情報は、解析結果を他の製品での結果と比較する場合、数値を絶対評価する場合などに必要になります。
解析結果を、アクセスの増減トレンドを見る、先月と比較する、
AとBの数値を比較するなどの相対評価に使用する場合にはあまり意識する必要はありません。
- 「ページを閲覧するアクセス」の解析を効率良く行なう目的で除外するログ・レコード
Response | 200, 304以外を除外 |
Method | GET, POST以外を除外 |
ページ埋め込み オブジェクト | 標準では、"jpg, gif, png, swf, css, js"の拡張子を除外 |
- ロボットなどのアクセスを除外する目的で除外するログ・レコード
UserAgent | 標準では、"Mozilla/"で始まるもの以外と、"http://"や"C-EGG ClickFlow"を含むものを除外(一部除外されないロボットや、除外されてしまうユーザ・アクセスがあります) |
- ログ・レコード中の情報を省略して使用するもの
RequestQuery | 1023文字を超える場合は空文字に置換 |
Request, Referer, RefererQuery | 1023文字まで |
Size | 考慮しない |
訪問者
ClickFlowではログ・レコードを次の方法でグループ化したものを訪問者として集計を行います。
- 同一の接続元IP
- アクセスの間隔が15分以内の連続するRequest
Request毎に異なるIPを使用するアクセス(携帯端末、分散Gatewayなど)は、複数の訪問者として識別されます。
また、HTTP-proxyなどを共有し同じIPでアクセスする訪問者は、1人の訪問者として識別されます。
映像や音楽、ゲームなどのコンテンツの利用を目的とした閲覧ページを解析する場合、
利用の前後でアクセス間隔が15分以上開く訪問者は2人以上の訪問者に分割されます。
通常のウェブサイトでもこのような分割は発生しますが、
このような長時間に及ぶアクセスは目的達成単位で分割されているものとして解析結果を取り扱ってください。
フィルタ演算
フィルタはアクセス・ログから収集する「訪問日時」「閲覧ページ」「参照元」「検索ワード」…などの情報を使い、
訪問者の集団を注目したい解析対象に絞り込むための機能です。
フィルタの機能を利用することにより、次のような複雑な統計情報を短時間に効率良く調査することができます。
- 先月に特定の検索ワードでトップ・ページにアクセスした訪問者数
- トップ・ページまたは/Aまたは/Bにアクセスした訪問者の検索ワードの一覧
- ニュース記事から問い合わせページへ遷移した*.co.jpからの訪問者数
構成例)
[1. 期間] 2005/12/01から2005/12/31
[2. 閲覧ページ] "/"または"/A"または"/B"を閲覧した訪問者
[3. 検索ワード] "アクセス解析"の検索ワードでの訪問者
※その他フィルタのサンプルは、レポート・ビューに表示される「フィルタ・セット」を参照してください。
フィルタは、「1. 期間」を1つめと数え合計で8つまで使用することができます。
訪問者を絞り込む演算は、上位のフィルタから下位のフィルタ(番号順)へと訪問者集団を受け渡しながら行なわれます。
そのため、下位のフィルタから出力される訪問者集団は上位のフィルタ出力の部分集合となります。
フィルタ演算には「経路演算」("R"をチェック)、「スルー演算」("-"をチェック)、
「除外演算」("x"をチェック)のオプションがあります。
「スルー演算」はどのフィルタでも使用することができますが、「経路演算」は「閲覧ページ」「参照元」「Query」でのみ使用することができます。
経路演算を使用すると、上位フィルタの選択している項目に続くアクセスを抽出することができます。
スルー演算を使用すると、上位のフィルタからの出力をそのまま下位のフィルタに受け渡すことができます。
除外演算を使用すると選択した訪問者を除外した訪問者集団を作成します。
グラフやログ、フローなどのビューでは、どのフィルタで出力される訪問者集団に注目するかを選択することができます。
また、グラフでは、フィルタ出力の切り替えで割合(%)を計算する母集団を変更することができます。
経路
フィルタで作成する経路
経路 A -> B -> Cは、
隣接する2点間を結ぶ断片的な経路(A -> B)と(B -> C)の遷移を行なった訪問者の積集合により作成します。
この経路の中には、次の遷移を行なった訪問者も含まれます。
A -> B -> D -> B -> C
B -> C -> A -> B
Refererの送信を拒否している訪問者からのアクセスは集計されません。
そのため、経路をたどった訪問者数は実際の経路をたどった訪問者数よりも少ない数値になります。
サイトの検証で遷移率などを評価する場合は、「A->Bへの遷移率は5%」という1点に注目した絶対評価ではなく、
「A->Bへの遷移は5%, A->Cへの遷移は1%で5倍ある」「他のサイトでは12%」「先月は8%」などの
相対評価を重視してください。
フロー・ビューでの経路
注目するRequest, Request Group, Referer, Referer Groupから
追跡可能なReferer(prev),Request(next)の組み合わせを集計します。
経路は次の例のように、1人の訪問者から複数列挙されることがあります。
Request | Referer | 説明 |
/ | - | Bookmarkなどから/にアクセス |
/a | / | /から/aへ |
/b | /a | /aから/bへ(EXIT) |
/a | / | /に戻り/から/aへ(RELOAD) |
/c | /a | /aから/cへ(EXIT) |
/aに注目した経路
next) /a > /b > EXIT
next) /a > /c > EXIT
prev) /a < / < -
prev) /a < / < RELOAD
Refererの送信を拒否している訪問者からのアクセスは、直ちに退去(EXIT)する経路として集計を行います。
See Also
URLグループの編集
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